月: 2024年10月

古本とおまつりと映画館。

 神田古書まつり&神保町ブックフェスに行って来ました!

 神保町は古書店が多く立ち並ぶことで有名ですが、毎年この時期は路面にワゴンを出して掘り出し物やセール品を大量放出してくれるおまつりをやってるんですよね。例年気になってはいたんですが、思い出したころには終わってたりしてついつい行きそびれていたので今年こそはとこまめに公式Xをチェックしたりしてました。この日は薄曇りの天候でしたが幸いにして雨の予報はなく安心してお買い物できました。

さぼうる

 お昼に「さぼうる」さんで軽めのランチを食べたりして楽しめました。有名な大盛りナポリタンは「さぼうる2」の方なのですが、カフェも雰囲気が良くてこっちはこっちで良いなと。また行きたいですね。
 何やかんやで8冊ほど本を買ってしまったのですが、その中でも一番の戦利品は駒田信二さん訳の『水滸伝』でしょうか。平凡社が出版していた奇書シリーズですが、とっくに絶版になっていたこともあり二度と会えないと思っていたので嬉しい。

水滸伝

 ちくま辺りから文庫版も出てたみたいなんですが、まあそれももれなく絶版になってるみたいで、本当に不思議な巡り合わせと言うか、本との出会いも一期一会なんだなと痛感しています。

 そして古書まつりを後にして向かった先は映画館。25日に公開された映画『八犬伝』を観て来ました。原作は山田風太郎の小説で「虚」と「実」の世界を交錯させたちょっと新しい視点の八犬伝、ではあるのですが、いかんせん尺が足りない。いや、実パートは原作の筋をしっかり踏まえててよかったんですけど虚パートは(仕方がないこととは言え)色々と端折り過ぎ感があって残念な感じ。キャストは凄く良かったと思うので、彼ら続投の物語パートのみの八犬伝も見てみたい気がしますね。

八犬伝

 充実した一日になりました!楽しかった!

広重ブルー。

 太田記念美術館の「広重ブルー」展に行ってきました。

広重ブルー

 前回の展示は夏休み期間中、そしてお化け屋敷がテーマだったので子供連れの親子も多かったんですが、今回は海外の方が多かったような印象。
 個人的には広重より北斎の青の方が好きなんですが、ベロ藍以前・以後で印象がだいぶ違うのでびっくりしました。特に水を表現するときのグラデ効果や色の深みががらっと変わった感じ。本当に綺麗でした。
 広重の展示ではあったんですが北斎の絵も数枚展示されてて、構図やら筆の勢いやら、やっぱり好きだなと再認識。筆力っていうんですかね、絵から受けるインパクトが凄まじい。そのうち両国にあるらしい北斎美術館に行ってみたいなと思いました!